はらぺこ記録①『ほうじ茶とねこ』
私は抹茶がすきだ
私は紅茶が好きだ
私はほうじ茶がスキだ
私は抹茶ラテが苦手だ
私はミルクティーがにがてだ
でもほうじ茶ラテはなぜかすきだ
ラテへの苦手意識が芽生えたのは小学生の頃、耳鼻科の自販機で母に買ってもらったミルクティーを飲んだときのように思う。
待合室でおいしい、おいしい、と言って飲んでいる少女たちに触発されて飲んでみたのがよくなかった。
なんともいえない香りと甘さにひと口で母へとバトンタッチしてしまった、ミルクティーの甘さとは裏腹にほろ苦い思い出である。
思い出補正とは怖いもので、
それ以来 「お茶」 に 「牛乳」 を入れるという行為にはなぜだか苦手意識を持たずにはいられないタチなのだが、どうしたことか『ほうじ茶』はこの苦手の壁をひょいと超えてみせた。
……とてもおいしい。
自販機から出てくるものではなくお店で注文して出てくるものを飲めばお茶×牛乳を克服できるかも、とも思うのだが、なんとなく
「ほうじ茶ラテはすきなんだよね」
の方が、こだわりがあってかっこいいような気がするので、しばらくはこのままでいいかな、という気持ちで今日もほうじ茶ラテを注文するのだった。
そんなほうじ茶ラテのおともは、雷鳥社から出版された『猫ヲ読ム』
表紙がとってもかわいくてついつい買ってしまったのだが、どことなく色合いがほうじ茶ラテに似ている気がする。……しない?
ふふふ、ちょっぴりこじつけっぽいけれどこれを片手にまったりカフェなんてとってもかっこいいのでは、と思うまんもすであった。
ちなみに、ほうじ茶ラテはブランケットのようなやさしい甘さを求めるときはサンマルク、大海原のようなたっぷりの甘さを求めるときはドトールがおすすめだったり。
はらぺこ記録① おわり